先日、NVIDIAがリリースしたオープンウェイトのAIモデル「Nemotron 3」に関し、それをオープンソースだとして誤って報道するメディアが散見される。それらによってNemotron 3のライセンスであるNVIDIA続きを読む “NVIDIA Open Model Licenseのオープンソース性と利用における問題点のメモ”
カテゴリーアーカイブ: License Compliance
GPLコードを学習したAIモデルにGPLが伝播するという理論の現在地
2021年にGitHub Copilotが登場した当時、そのモデルの学習データにGitHub上のあらゆる公開されたオープンソースのソースコードが含まれていることが大きな注目を集め、ライセンスに関する議論が活発にされた。ほ続きを読む “GPLコードを学習したAIモデルにGPLが伝播するという理論の現在地”
Grok 2.5がオープンソースではない理由とそのライセンスの問題点
2025年8月、イーロン・マスク率いるxAIがGrok 2.5のモデルウェイトをHugging Face上で公開した。報道では「オープンソース化」と表現され、マスク氏自身も「Grok 2.5モデルをオープンソー続きを読む “Grok 2.5がオープンソースではない理由とそのライセンスの問題点”
OpenMDWライセンス初期評価:オープンAIライセンスの革命か、オープンウォッシュの免罪符か?
オープンソースライセンスで頒布されるAIモデルが増えてきてはいるが、トレーニングデータを含めた全ての関連コンポーネントがオープンであるAIシステムには幾つかの有望なシステムが生まれているものの未だ発展途上にあると言える。続きを読む “OpenMDWライセンス初期評価:オープンAIライセンスの革命か、オープンウォッシュの免罪符か?”
オープンソースプロジェクトはAI生成コードをどのように受け入れるべきか? — QEMUの禁止ポリシーからの教訓
QEMUプロジェクトは、AIツールによって生成されたコードによる貢献を拒否する方針を正式に取り決めた。その核心的な理由は、貢献者が提出するパッチの正当性を証明するために用いているDeveloper’s Cer続きを読む “オープンソースプロジェクトはAI生成コードをどのように受け入れるべきか? — QEMUの禁止ポリシーからの教訓”
Llamaライセンス契約を適用するAIモデルを使用する際の多大なリスク
Meta Platforms社のLlamaモデルならびにLlamaライセンス契約(Llama Community License Agreement)がオープンソースに全く該当しないことは既に解説した通りであるが、Lla続きを読む “Llamaライセンス契約を適用するAIモデルを使用する際の多大なリスク”
Llamaライセンス契約のオープンソースへの適合性について
Meta Platforms社が開発するAIモデルのシリーズである「Llama」は、高性能で費用対効果が高く、比較的寛容な条件で頒布されていると多くの人々から見做されていることからシステムへの採用や派生モデルの開発等の利続きを読む “Llamaライセンス契約のオープンソースへの適合性について”
何故、TerraformのBUSL-1.1へのライセンス変更は反発を受けたのか?
2023年8月10日、長らくオープンソース業界の優等生として一般的に扱われてきたHashiCorp社がTerraformを含む全ての製品と幾つかのライブラリの将来のリリースについて、Mozilla Public Lice続きを読む “何故、TerraformのBUSL-1.1へのライセンス変更は反発を受けたのか?”
SSPLのライセンス条文とその適格性に関するメモ
SSPL(Server Side Public License)は2018年10月にMongoDB社が発表したライセンスである。MongoDBはそれまでAGPLv3(GNU Affero General Public L続きを読む “SSPLのライセンス条文とその適格性に関するメモ”