
1993年、VA Researchという会社がシリコンバレーで創業された。VA Linux Systemsと名を変え、その後に歴史的な株式公開を果たして上場会社となった後、衝撃的な事業の崩壊を起こし、その後はVA Software、SourceForge、Geeknetと名称を変更し続け、独立企業としての生涯を終えた。
この会社はIPO直前に「オープンソース」という用語がこの世に誕生する切っ掛けを作り、日本ではVA Linux Systems JapanというLinuxカーネルを中心としたソフトウェア企業とOSDNというオープンソース技術のためのメディア企業を遺すことになった。
ここでは、数奇な運命を辿った米国VA Linux Systemsと日本のOSDNの歴史についてその足跡をたどる。